院内迅速検査について
痛くないインフルエンザウイルスのAI診断検査
当院では痛くないインフルエンザAI診断機器「nodoca」を導入しております。
「nodoca」は新たに保険適用になったAI搭載のインフルエンザ診断機器です。
従来のインフルエンザ検査では、鼻の奥に綿棒を入れて、粘膜をこするため痛みや不快感があったことはご存じの通りです。
しかしながら「nodoca」では口の中を専用カメラで撮影するだけなので、痛みを生じません。
「nodoca」のメリット
- 従来のインフルエンザ検査と同様に健康保険が適用され、窓口負担金も同額です。
- 発症12時間以内でも従来の検査より高い診断率となっております。
- カメラで喉を撮影し、数秒~数十秒で診断が可能です。
留意点
- インフルエンザの有無は判定可能ですが、A型・B型の判別は不可能です。
- これまで通りの綿棒を用いた検査も実施しておりますので、ご不安のある方はご相談ください。
レントゲン
レントゲンとは
X線検査とも呼ばれます。X線は放射線の一種ですので、検査の際には被曝の可能性があります。ただし、撮影時間は非常に短く、使用する放射線量も少ないことから健康への悪影響はほとんどありません。主に胸部や腹部で行われます。胸部では、肺炎や肺がん、肺結核、肺水腫などの肺の病気や心臓の状態(心不全など)を確認します。腹部では腸管内のガスの様子などを観察します。
血液検査
血液検査とは
採取した血液に含まれている細胞やタンパク質などの数から、体の状態を数値化することにより、病気の診断やリスクを調べる検査です。貧血、肝臓の異常、腎臓の異常、脂質異常症、糖尿病、感染などを見つけることができます。
当クリニックでは特に、白血球の中でもより詳しい分画や、赤血球、血小板を計測したり、CRPと呼ばれる組織損傷の程度を推測するタンパク質や、糖尿病コントロールの指標になるHbA1cを迅速に計測する事ができます。
また外部の大きな検査機関と連携し、生化学検査など詳しく調べることで、健康状態や病気の予防、早期発見につとめます。
尿検査
尿検査とは
採取した尿を分析して尿中の成分を調べ、腎臓、尿管、膀胱、尿道の病気を調べます。尿管結石や膀胱炎をといった病気を思い浮かべますが、それだけでなく、尿中には多くの情報が含まれているため、たんぱく質や糖分の量を測定して腎機能の低下や糖尿病の具合を推測することもできます。尿たんぱくや尿潜血で陽性と判定された場合には、さらに詳しく調べるために外部の検査機関に依頼して尿を遠心分離して沈殿物を調べる尿沈渣や細胞を見る検査も行います。
心電図検査
心電図検査とは
健康診断でよく行われる検査のひとつで、心筋が収縮する際に発する電気信号を読み取る検査です。脈拍や心筋の動きを推察します。当クリニックでは、手首、足首、胸に電極を貼り付けて心臓の電気的変化を記録する12誘導心電図検査を行っています。検査は約2分で終了しますが、不整脈、心肥大、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心膜炎などが発見されることがあります。心電図検査で異常が見つかった場合には、心臓超音波検査などの詳細な検査を行います。
超音波検査
超音波検査とは
超音波とは、人が聞き取ることができない高周波数の音(具体的には20kH(2千Hz)以上)を指します。一般的な超音波検査では、体の部位によっても異なりますが、1MHz〜20MHz(100万Hz〜2000万Hz)の周波数を使用します。もちろん耳には聞こえませんし、放射線も発しません。体に害のない優しい検査です。超音波診断装置を使用し、検査部位にジェルを塗って探触子(プローブ)から超音波を発信し、反射波(エコー)を受信して画像化します。これにより、病変の有無を確認できます。
検査部位によって使う周波数が違い、超音波検査の呼び名も変わります。心臓を検査する場合は心臓超音波検査(心エコー)、頸動脈を調べる場合は頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)、腹部の臓器(肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣など)を調べる場合は腹部超音波検査(腹部エコー)、甲状腺を調べる場合には甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)と呼ばれます。
検査時間は検査部位によって異なりますが、10~30分程度です。