切り傷

傷は負傷部位の組織の深さや幅によって症状が異なります。皮膚や皮下脂肪組織の損傷の場合や、筋膜や筋肉、腱まで深く達する損傷の場合もあります。多くの場合、傷に対する処置が必要になります。縫合の際は傷の状態をみて、傷跡が目立ちにくいとされる真皮縫合のほか、糸を使わずに創傷閉鎖用の滅菌テープや医療用ホッチキスで患部を固定するなどの創処置を行います。
深い傷の場合には血管や神経の損傷を伴い運動麻痺や知覚異常を起こすこともあります。血管、神経、腱に断裂、骨損傷がある場合や大量出血がある場合には、大きな医療機関でのすみやかな処置が必要となります。
巻き爪

巻き爪とは足の爪の両端が大きく内側に湾曲した状態を指します。さらに、爪が皮膚に食い込んで炎症や痛みを伴う場合は陥入爪と診断されます。
原因としては以下のようなものが考えられます。
- 足のアーチが崩れる(開張足)や外反母趾がある
- 爪を深く切りすぎる(深爪)
- 窮屈な靴を長時間履き続ける
巻き爪が進行すると、痛みを避けようと無意識に歩き方が変わり、足首や膝、腰に負担がかかることがあります。その結果、捻挫・膝痛・腰痛の原因になることもあるため、早めの治療が重要です。
巻き爪治療
巻き爪の治療には、保険適用の治療と自由診療の治療があります。
保険適用の治療
巻き爪によって皮膚が傷つき、炎症や化膿(感染症)を起こしている場合は、保険適用の対象になります。具体的な治療として、抗生剤や消炎剤などのお薬治療、チューブを爪と皮膚の間に入れる治療の他、日帰り手術による治療も行っております。
自由診療の治療

当院では「巻き爪マイスター」と薬剤「リネイゲル」を併用した自費診療にも対応しております。巻き爪マイスターは2019年に登場した治療法で、爪の両端に専用のワイヤーを付けて巻き爪を矯正します。痛みはほとんどありません。
また、リネイゲルは爪を柔らかくする薬剤です。巻き爪マイスターと併用することでより効果が高まります。
注意点は、ワイヤーが隣の指に当たって傷ができることがあります。またリネイゲルを塗った部分は処置当日は濡らさないようにしてください。濡らすとリネイゲルが漏れ出して周囲の皮膚を刺激することがあります。
- 巻き爪マイスター(自費)
- 1指 11,000円
- リネイゲル(自費)
- 1指 3,300円