切り傷とは
傷は負傷部位の組織の深さや幅によって症状が異なります。皮膚や皮下脂肪組織の損傷の場合や、筋膜や筋肉、腱まで深く達する損傷の場合もあります。多くの場合、傷に対する処置が必要になります。縫合の際は傷の状態をみて、傷跡が目立ちにくいとされる真皮縫合のほか、糸を使わずに創傷閉鎖用の滅菌テープや医療用ホッチキスで患部を固定するなどの創処置を行います。
深い傷の場合には血管や神経の損傷を伴い運動麻痺や知覚異常を起こすこともあります。血管、神経、腱に断裂、骨損傷がある場合や大量出血がある場合には、大きな医療機関でのすみやかな処置が必要となります。